本日は、成年後見制度の利用状況と日本の人口の推移についてご案内いたします
最高裁判所家庭局の報告によると平成29年の成年後見の申立件数は全国で35737件で過去5年間で最高の件数となっています
(前年は34249件)
内訳は後見開始の申立27798件、保佐開始の申立5758件、補助開始の申立1377件、任意後見監督人選任の申立804件です
いずれの申立件数も前年より増加しています
超高齢社会において認知症患者及び認知症予備軍の方の数もますます増えていく、と考えられます
話が脱線しますが
皆さん、高齢化社会、高齢社会、超高齢社会の言葉の定義ってご存じでしょうか
WHO(世界保健機関)が次のように定義しています
全体人口の中で高齢者(65才以上の方)の占める割合のことを 「高齢化率」といいます
高齢化率が7%を超えた社会のことを「高齢化社会」
14%を超えた社会のことを「高齢社会」
21%を超えた社会のことを「超高齢社会」といいます
では、日本はというと、次の内閣府データを見てください
2015年のところを見ますと人口1億2711万人に対して
75才以上が1640万5000人 12.9%
70才~74才が778万8000人 6.1%
65才~69才まで972万9000人 7.6%
合計すると26.6%
文句なしの 「超高齢社会」となっています
4人に1人以上がが65才以上です
総務省統計局によりますと今年平成30年4月1日の全国の人口は
1億2653万人(概算値) (3年前より58万人も減っています)
内訳 男性6156万人 女性6497万人
65才以上の割合 男性25.0% 女性30.8%
平成30年4月の段階で、全体のうち28%が65才以上です
昨年はというと、11月の確定値が出ていまして、27.8%が65才以上となっています
人口がどんどん減っているにもかかわらず、65才以上の方が大幅に増えています
ただ、今の65才の方は非常にお元気な方が多いので、私の気持ち的には65才で高齢者というのは少し抵抗がありますが
上記の表は、平均寿命の推移と将来推計 内閣府データです(平成28年版高齢社会白書より)
これによりますと、42年後の平成72年には人口が9000万人を割り込み、40%近くが65才以上となっています
平均寿命を見ますと、やはり女性の方が長生きしますね。
最近、90才を超えているお元気な女性のお客様と仕事でお目にかかることがありました。
自分のことは自分でするんだ、とおっしゃってまして、とてもしっかりされていらっしゃる素敵な方でした。
平均寿命が延びて、これからますます、成年後見制度の利用、また必要性が増えていくと考えられます
今、元気な内に、これからの「超高齢社会」を安心して暮らすために、また、資産を自分の子供達に確実に承継するために任意後見制度、家族信託、遺言書作成で生前対策、相続対策に取り組まれてはいかがでしょうか
元木司法書士事務所では、現在、生前対策のご依頼がものすごく、増えております。最初のご連絡はお子さん達からの連絡が多いように感じます。
平日はもちろんのこと、土曜日、日曜日、祝日も電話はつながります。
所員一同、ご連絡お待ちしております
最後までご覧頂きましてありがとうございました