絶対に失敗しない相続対策 元木司法書士事務所備忘録

京都市・宇治市・城陽市・京田辺市・滋賀県・大阪府・奈良県で主に活動する司法書士の業務とタイムリーな情報発信 相続手続、遺産整理、遺言書作成サポート、各種会社設立登記及び変更登記、任意後見契約サポート、相続対策に関する専門家のブログです。一日10分、10日で相続対策。

相続手続全般

「遺留分」「遺留分減殺請求」って何?

投稿日:2018年8月28日 更新日:

遺留分・遺留分減殺請求権

遺留分とは推定相続人の相続への期待をしている相続財産に対する権利になります。基本的には、財産は被相続人が生前に売却、贈与などによって自由に処分することができます。しかし、全ての財産を遺言によって自由に処分されてしまうと残された相続人の生活が困窮してしまう可能性があるため、もうけられた制度です。相続財産の一定割合について、遺留分として保護されています。

遺留分の具体的割合

遺留分があるのは法定相続人のうち、親や子供(直系血族)と配偶者が遺留分権利者で、兄弟姉妹には遺留分はありません。遺留分は、配偶者や子供がいる場合は被相続人の財産の2分の1、父母(直系尊属)だけが相続人の場合は3分の1と定められています。

遺留分の時効

遺留分権利者がその権利を行使するかどうかは、その相続人の判断で決定します。その権利を行使しない場合には、遺留分を侵害する内容の遺贈、生前贈与はそのまま効力が維持されます。遺留分を確保することを遺留分減殺請求権といいます。相続の発生及び遺留分減殺請求権を行使できる贈与または遺贈を知った時から1年以内に行使しないと時効によって消滅します。相続開始から10年たった場合にも権利が消滅します。

遺留分減殺請求権

被相続人が生前贈与や遺贈をしたことにより、相続人が相続する財産の額が遺留分の額を下回ること場合には、その不足する財産を贈与や遺贈を受けた者から取り戻すことが出来るようになっています。この取り戻す権利のことを、遺留分減殺請求権といいます。

法律では、遺留分減殺請求をする順番についても定められています。
■遺贈、贈与の順に減殺します。
■遺贈はその目的の価額の割合に応じて減殺する。
■贈与の減殺は後の贈与から順次前の贈与に対して行う。

簡単にいいますと、被相続人の死亡日から過去に遡っていって、死亡日からみて遺贈、贈与された日付が近いものから遺留分を請求できるようになっています。大事な財産を特定の相続人に対して確実に承継したいと、考えていて遺留分が気になる場合には、その財産から贈与して、他の財産は後回しにしていくことも一つの方法になります。

0

-相続手続全般

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


関連記事

遺産分割協議 遺産分割の流れ②

こんにちは、田中です。 本日は、先日の投稿の続きとなります。 先日の投稿では、遺産分割協議のおおまかな流れをご紹介しました。 しかしながら、相続が開始したら必ず遺産分割協議を経なければならないわけでは …

家を買うとき親から贈与 兄弟でもめないために知っておきたい「特別受益」

特別受益とは寄与分とともに、遺産分割協議で考慮する制度です。 特別受益とは、被相続人から生前に贈与を受けたり、遺贈で受けた財産のことをいいます。被相続人から生前贈与や遺贈を受けた相続人と受けていない相 …

簡単にできない遺留分の放棄

「相続放棄」とよく似ている手続きで「遺留分の放棄」というものがあります。どちらも「放棄」とついていて、家庭裁判所で手続きを行いますが、全く異なる手続きです。 遺留分とは、相続人に保障されている一定割合 …

代襲相続と数次相続 数次相続を放っておくと大変な事になるかも!!

相続手続を行う際の法定相続人確定するために代襲相続と数次相続についての理解が必要になります。そして、法定相続人の確定する作業は、遺産分割協議など、相続人全員で行わなければならない手続きがあるため、非常 …

遺産分割協議 遺産分割の流れ④ 遺産分割後の諸問題

以前のブログで紹介した遺産分割協議 遺産分割の流れ③の続きで「遺産分割後の諸問題」について解説していきます。   遺産分割後の諸問題 遺産分割協議によって合意が成立し協議書が作成された後に、 …

LINE@からの無料相談はじめました

ここを押してLINEで友だちになりましょう

スマホからLINE@ですぐに無料相談できます

元木事務所のLINE登録方法は

LINE公式アカウント「その他」➝「友だち追加」➝「QRコード」→下記QRコードを読み取り登録

もしくは

LINE公式アカウント「その他」➝」→「友だち追加」→「ID検索」→「@ntk6123x」で検索して登録

アクセス

京都府宇治市広野町一里山65-3
京都建物クレスビル401号
元木司法書士事務所
TEL0774-45-5660