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相続対策 遺言書作成

どこまで知ってる?費用のかからない遺言書作成のポイント

投稿日:2018年8月10日 更新日:

先日、公正証書遺言作成の証人立会と任意後見契約のサポートで公証人役場に行ってきました。
年々件数がが増えてきている実感があります

また、相続登記のご依頼もかなり増えてきています。
相続登記については放置されると大変なことになる可能性がありますので、早めの手続きをしてください。

 

本日は、「公正証書遺言は費用がかかるからという方のために、自筆証書遺言作成のポイントについて解説いたします

遺言書

私、法務太郎は子供がいないので将来、私の死後、無用の争いがおきないように次のとおり、遺言する。

    記

私の全財産を甥の一郎に遺贈するものとする

 

平成30年8月10日

住所 京都府宇治市広野町一里山65-3京都建物クレスビル401号

氏名 法務 太郎   印

太郎と花子の家族関係図

太郎と花子には子供がいません。そして両親は共に亡くなっています。

ここで、太郎の相続人は花子と兄の大輔になります

 

そして、花子の相続人は太郎と兄の小次郎になります

 

太郎名義の不動産、預貯金を全て花子に相続させる旨の自筆証書遺言を作成しました

これによって、太郎の兄弟には遺留分がありませんので、太郎亡き後、花子は安心して自宅で暮らすことが出来ます

 

これが通常のケースですが、この遺言書には落とし穴があります

 

分かる方はプロと同レベルで遺言書作成ができると思います

 

 

遺言書の落とし穴

 

答えは、太郎が死亡した後に遺言を執行するべき者

遺言執行者が定められていないんですね

 

では、遺言執行者がいない場合には、どうなるか

 

そうです、太郎の兄である大輔と花子の力を借りないと、遺言の執行が出来ないことになってしまいます

 

例えば、銀行預金の払い出し

 

本来、「全財産を一郎に相続させる、と書かれているので大輔や花子は関係ないじゃないか」

と思われるのですが、

金融機関によっては「相続人全員の印鑑が必要です」

という事になります

 

また、不動産の名義変更についても大輔と花子の印鑑証明書が必要になります

大輔や花子は遺言ではまったく、財産をもらえないのに、一郎に協力だけする、というのは中々一郎の方も頼みずらいことであると思います。

 

この遺言書に

「この遺言を執行する者として一郎を遺言執行者として指定する」との文言があれば、

大輔や花子の協力なしで遺言を実現する事が出来ました

 

では、そこだけ直せば十分かというと、やっぱりまだ気になるところがあります

 

みなさん、お気づきの方もいるかもしれませんが

花子が生きている間に自宅を一郎に遺贈してしまうと、花子はどこに住むんだ、というところがどうしても引っかかります

 

花子には遺留分が認められます、但し、太郎の遺産全体の2分の1だけです

 

近い将来、配偶者の居住権の保証というものが法律改正で明記されますが

まだそれは先の話です

 

では、プロであればどうするか

 

「家族信託」

 

家族信託を利用する可能性があります

どのようなスキームにするか、というと

①委託者太郎から一郎を受託者、第一受益者太郎、第二受益者花子という家族信託の契約を行います

②信託終了の時期は太郎及び花子の死亡とします

③残余財産の帰属先を一郎とする

④受託者監督人もしくは受益者代理人として専門家を指定する

ことによって、太郎と花子が生きている間は自宅にすむことができ、また、将来認知症を発症して、施設に入所しないといけない場合には、一郎が自宅を売却して

その代金を施設入所したときのために使えます

 

このような、家族信託制度を利用することで太郎や花子の将来の生活については、クリアーできるではないかと思われます

 

もう一つの考え方

 

遺言書を二つ作る

一つ目は太郎が

「全財産を妻花子に相続させる。万一、花子が遺言者より先に死亡、又は同時に死亡したと推定される場合には、一郎に遺贈することとする」

二つ目は花子が

「全財産を夫太郎に相続させる。万一、太郎が遺言者より先に死亡、又は同時に死亡したと推定される場合には、一郎に遺贈することとする」

 

としておくのも正解だと思います

 

必ず、遺言執行者の指定もしておかないといけませんけどね

 

参考にしていただければ幸いに思います

 

不明な点がありましたら、ご相談下さい。

 

LINEでもメールでも電話でも相談は承ります

 

 

最後までご覧頂きましてありがとうございました

 

 

 

 

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-相続対策, 遺言書作成

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